萌えよ!戦車学校 著者対談
田村尚也×野上武志
2005年7月の発売から半年以上たった現在でも大ヒットしている『萌えよ!戦車学校』。ここでは、著者であるお二人にご登場いただき、制作秘話と次回作への意欲を語っていただいた。※JグランドVOL.9にて収録
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- 田村さんといえば、堅実な解説文で知られていると思うのですが、今回はずいぶんと思い切ったことをなさいましたね?
- 田村
- いや、そもそもは、以前月刊『Jウイング』で連載させていただいていた、『田村尚也の戦車学校』を単行本化する、ということで原稿をまとめていたんです。今回の担当編集の方から『挿絵に女の子のイラストを起用する』とお聞きして、いいんじゃないですか、と軽く受けたんですが、校正のときに、驚きましたね〜(苦笑)。
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- もともとは、弊社の『ミリタリー選書』シリーズのラインナップだったとか?
- 田村
- ええ、そう聞いていたんですが、『シリーズから外れることになりました』と編集の方にお聞きして、笑っちゃいました。
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- 野上さんにとっても、今回は意欲作だったのではないですか?
- 野上
- もちろん! 戦車+少女というテーマでは、以前に『鋼鉄の少女たち』という作品を描いていたのですが、今回も気合が入りましたね。
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- アガリをみてのご感想は?
- 野上
- 悪ノリしたなぁ、と(笑)。田村先生の文が、マジメかつわかりやすいじゃないですか、それに私のイラストを追加して、さらに誰にでも読んでいただけるように、と考えていたのですが…、悪ノリですねごめんなさい。
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- いえいえ、やっぱりミリタリーの新境地を切り拓いた、野上先生のお力は大きいですよね。
- 田村
- 僕も、方向性としてアリだと思いますよ。まあ、他の軍事専門誌の編集の方から、『いや〜、書評の書き出しを、田村尚也がとうとう、やっぱり萌えデビューにしましたよ』と冷やかされたりしましたが(苦笑)。
- 野上
- いやあ、すみません。でも、ここ10数年、ミリタリーがマイナーなジャンルに落ち込んでいるように思ったので、なんとかしてメジャーにしたい! という気持ちから、じゃあ女の子を出せば、とふざけ半分でやってみていたんですけどね(笑)。
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- なんでも、次回作が進行中だとか?
- 野上
- 次回は新キャラクターも登場して、ますますイラスト・コミック部門も大充実の予定です。カラーページも増えますので、ご期待下さい!
- 田村
- 私は、第二次世界大戦を中心にメカと戦術について徹底的に解説していきます。なかなか、運用とか戦術がわかる本というのは少ないんですよね。運用も、目的を実現するための手段のひとつである、というあたりが伝われば嬉しいですね。